深海2017~生物発光「カウンターイルミネーション」

b0355317_10415686.jpg
ホウライエソ
腹側の発光器を光らせ、かすかに届く太陽光と同調させることにより自身の姿を隠します
このような発光の役割を「カウンター・イルミネーション」(逆照射)と呼びます

b0355317_10474274.jpg
ホタルイカ
腹側に無数に分布する粒状の発光器がカウンターイルミネーションの役割を果たしています

b0355317_10582977.jpg
フジクジラ
腹側に小さな発光器が無数にあり、青く光ります
深海に棲むサメの仲間では、フジクジラが属するカラスザメ科とヨロイザメ科の中に発光する種がいます

b0355317_12505948.jpg
ムラサキカムリクラゲ
体の中央のドーム状部分の周囲が円を描くように発光します
これは捕食者に襲われた際に、より大きな捕食者を呼び寄せ
目の前の敵を襲わせて、自分が逃げる為と考えられています

JAMSTECのHPより「ムラサキカムリクラゲ

b0355317_13133153.jpg
デメニギス
「管状眼」と呼ばれる筒状で先端にレンズ(眼球)のついた特殊な目を持っています
この緑色の眼球は太陽光のかすかな光を吸収し
カウンターイルミネーションで身を隠した生物を見破ると考えられています

モントレー湾水族研究所(MBARI)のブルース・ロビソン博士らにより撮影された
あまりに有名なデメニギスの動画

b0355317_22411058.jpg
クロソコイワシ
まるでフクロウのような大きな目ということで「アウルフッシュ」とも呼ばれます
体を立てて、上をじっと見つめその大きな目でカウンターイルミネーションを見破ると考えられています

b0355317_22470269.jpg
ナンキョクオキアミ
オキアミ類の中でも最大の種
目の付け根と胸部、腹部に発光器があり、青白く光ります

[PR]

by manyamou02 | 2017-10-14 22:55 | 深海2017 | Comments(0)

深海2017~生物発光

b0355317_15205429.jpg
チョウチンアンコウ
深海を代表する発光生物
頭の誘引突起(イリシウム)の先端にある疑餌状体(エスカ)が発光し
獲物をおびき寄せると考えられています


こちらは江の島水族館で撮影された
発光器を光らせている貴重な映像
EnosuiMovieより)

b0355317_15233624.jpg
アゴヌケホシエソ
アゴ下にある細長いヒゲの先端が光り、獲物をおびき寄せると考えられています
また目の下に二つの発光器があり、腹部にも発光器列を持っています

b0355317_15331629.jpg
コウモリダコ
タコの祖先に近いと言われている「生きた化石」です
ヒレの後ろと両目の間に大きな発光器があり、
腕の先端からも粘液状の発光物質を放出することができ
敵から逃げる為の目くらましとして利用します

b0355317_10320036.jpg
クロカムリクラゲ
傘の内側が黒いのがその名の由来
12本の触手で獲物を狩ります
体全体を光らせることができ、さらには発光物質を放出することができます
発光物質は自分からは少し離れたところで光る為
光を囮にして、天敵から逃げるのに利用していると考えられています

b0355317_10425540.jpg
オヨギゴカイ属の一種
ゴカイの仲間(環形動物)の大半は海底で過ごしますが
オヨギゴカイは疣足(いぼあし)を交互に動かして泳ぎ
刺激を受けると疣足の分泌腺から、海洋では珍しい黄色い発光物質を放出します

b0355317_10544567.jpg
ヒオドシエビ
深海性エビの代表種
深海では目立ちにくい鮮やかな赤色で「緋縅」(ひおどし。氷魚縅とも)とは紅い鎧の意
体に発光器を持ち、青色の発光物質を放出することもできます

b0355317_21354411.jpg
ヒメトゲウミエラ
日本近海に棲む刺胞動物

b0355317_21380361.jpg
ヤナギウミエラ
ウミエラの仲間も刺激を受けると体を波状に走るような発光が確認されています

b0355317_11041244.jpg
アミガサクラゲ
虹色に輝く櫛板(しつばん:櫛の歯のように並んだ短い毛)は、光の反射によるものですが
近年、体内に網目状に広がる枝管(しかん)を発光させる姿が確認されています

[PR]

by manyamou02 | 2017-09-29 22:10 | 深海2017 | Comments(0)

深海2017~深海のトップ・プレデター

b0355317_21331258.jpg
トップ・プレデター(頂点捕食者)
自らは食べられることがなく、他の生き物を捕食する
食物連鎖の頂点に立つ存在

近年の研究で明らかになってきた深海のトップ・プレデターたち

b0355317_21373510.jpg
ユメザメ
漆黒の体に大きな目
一枚一枚のウロコも大きく、強度を誇ります

b0355317_21365907.jpg
全長は120cmとそれほど大きくはないですが
獰猛なハンターと考えられています

b0355317_21442200.jpg
カグラザメ
全長5mにも達し、大きくなると他のサメをも襲う、まさにトップ・プレデター

b0355317_11015915.jpg
キタノクロダラ
全長1mを超える大型捕食硬骨魚類
日本では相模湾以北で生息しているというのが、その名の由来ですが
近年、駿河湾でも出現が報告されています

b0355317_11080138.jpg
ムラサキギンザメ
大きな胸ビレが印象的
「サメ」と名前が付いていますがサメの仲間ではなく
より原始的な全頭亜綱の魚です

b0355317_11150247.jpg
ギンザメ類の特徴である板状にくっついた歯で
貝類や甲殻類を食べると言われています

b0355317_11171629.jpg
ソコボウズ
水深2000mを超える深海に生息
海底の甲殻類や多毛類、イカや魚を捕食することが知られています

b0355317_11201123.jpg
深海底で暮らし、丸みのある頭部であることから付いた名前が「底坊主」
深海に落ちてくる生物の死骸が常食ということを考えると
まさに海底で供養をしているようなイメージが...


[PR]

by manyamou02 | 2017-09-03 21:46 | 深海2017 | Comments(0)

深海2017~喰う・喰われる

b0355317_21532049.jpg
ミツクリザメ
深海ザメの中でも大型の種で、成長すると全長5mを超えます

b0355317_21562641.jpg
獲物を襲うときはアゴが大きく飛び出し、その異形の姿から「ゴブリン・シャーク」と呼ばれます

b0355317_22005559.jpg
ラブカ
原始的なサメの特徴を持ち、「生きた化石」と呼ばれます

b0355317_22043492.jpg
シダアンコウ
腹を上に背を下にと、上下逆さに泳ぐ奇妙な魚
頭部にある体長と同じぐらいの誘引突起(イリシウム)を海底近くに垂らし
獲物を誘っていると考えられています

b0355317_22102675.jpg
オニボウズギス
柔軟な胃袋を持っていて、自分より大きな魚でも丸のみしてしまうという
とんでもない特技の持ち主

b0355317_22070288.jpg
こちらもオニボウズギス属の一種

b0355317_22262191.jpg
オオグチボヤ
海水中のプランクトンを流れてくるのをじっと待ち
こしとって食べます

b0355317_22272269.jpg
コンゴウアナゴ
死んだ生物や弱った生物を見つけると、すぐに集まり集団で襲います

b0355317_22080779.jpg
メダマホウズキイカ近似種
敵に見つかりにくいように透明な体をしています
大きな目で周囲を見張り、敵に襲われた時は体を赤くして逃げようとします

b0355317_22314607.jpg
ムラサキヌタウナギ
深海ファンにはお馴染みの存在
敵に襲われると体表から大量の粘液を放出
これがエラなどに詰まると窒息してしまうので中々に恐ろしい攻撃であります

[PR]

by manyamou02 | 2017-08-21 22:50 | 深海2017 | Comments(0)

国立科学博物館 特別展「深海2017」へ行って来ました♪

b0355317_11175373.jpg
国立科学博物館にて、7/11~10/1まで開催されている「深海2017」へ行って来ました

有人潜水調査船「しんかい6500」の1/2模型です

b0355317_11225523.jpg
今回の目玉展示の一つオンデンザメの標本

b0355317_11310492.jpg
「飛び出すアゴ」でよく知られるミツクリザメ

b0355317_11321450.jpg
水深1000m以上の海底付近を優雅に泳ぐムラサキギンザメ

4年前の特別展の時よりも大型の標本が充実していて、たまらないものがあります

b0355317_11355656.jpg
ご存知ダイオウイカ

b0355317_11373111.jpg
売店にて
ぬいぐるみの充実度がハンパなかったです

という訳で「深海2017」レポ、こつこつとUP予定です~♪

[PR]

by manyamou02 | 2017-08-19 20:50 | 深海2017 | Comments(0)